会談後、東京都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長(左)と握手をする東京都の小池百合子知事=22日午後、東京・築地、川村直子撮影
小池百合子・東京都知事は22日、築地市場で働く業者6団体の代表との会談で、築地市場を豊洲市場に移転させる基本方針について説明し、移転前に豊洲市場の土壌汚染対策を済ませて「安全宣言」を出す考えを示した。都は同日、対策工事を来年3月末までに終えることを目指す方針を決めた。
いちから解説! 築地市場移転問題 ポイントは
豊洲移転、築地市場を再開発の方針 小池知事が表明
小池氏は築地市場で業者団体代表6人と会い、豊洲への早期移転を目指す方針を説明。豊洲市場での追加対策工事や地下水検査などの情報公開を進めると同時に「私自らが風評被害払拭(ふっしょく)の先頭に立つ」と述べた。
団体側からは小池氏の方針に「知事の安全宣言こそが最後のゴールになる」といった声が出た一方、基本方針のより丁寧な説明を求める意見も出た。小池氏は面会後、報道陣に「(安全宣言を)しなければ、(開場に必要な)農林水産省の認可をお願いできない」と語った。
一方で、豊洲市場を中央卸売市場として使いながら、将来的に築地の跡地を再開発し、市場機能を持たせるという小池氏の構想には疑問の声が出た。都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長は「物と人と情報が1カ所に集まるのが市場。(築地と豊洲という)近距離に二つの市場はあり得ない」と指摘。小池氏は「あらゆる方法を考えていきたい」と述べるにとどめた。
また、都庁で22日、小池氏が…