人気オンラインゲーム「ドラゴンクエスト10」のゲーム内で、貴重なアイテムを不正に入手したなどとして、警視庁は13日、東京都調布市のシステムエンジニアの男(27)ら5人を私電磁的記録不正作出・同供用や同幇助(ほうじょ)の疑いで書類送検し、発表した。いずれも容疑を認めているという。
ほか4人は福井、岩手、山口、東京各都県に住む17歳の高校生ら。サイバー犯罪対策課によると、システムエンジニアの送検容疑は昨年10~11月、普段は低い確率でしか獲得できないアイテムを、高確率で獲得できるようにする不正な指令をゲーム会社のサーバーに送り、簡単に得られるようにしたというもの。ほか4人はこの指令を使い、貴重なアイテムを手に入れた疑いがある。
システムエンジニアはドラクエ10の通信を解析して指令を作成していたといい、「自分の知識を試したかった」と説明。高校生ら4人は少なくとも数百回、アイテムを不正入手していたとみられ、「ゲームを効率よく進めたかった」と話しているという。
■市場拡大「チート」横行
インターネットを通じて楽しむオンラインゲーム。その市場が拡大する一方、不正プログラムを使ってゲーム内でずるをする「チート」行為も後を絶たない。
キャラクターを育てながら敵を…