タクシー運賃を踏み倒したうえ、運転手の顔を蹴って逃げたとして、大阪府警は13日、大阪市建設局職員の中村稔容疑者(37)を強盗致傷容疑で逮捕し、発表した。「怖くなって逃げた。酒に酔っていてはっきりと覚えていない」などと供述しているという。
城東署によると、中村容疑者は4月2日午前0時45分ごろ、大阪市城東区諏訪4丁目で男性運転手(47)に乗車料金を請求された際、「誰がここに行けと言うた。お前が勝手に来たんやろう」と言って、車内で運転手の顔面を蹴って前歯1本を折る2カ月のけがをさせ、運賃4420円を払わずに逃げた疑いがある。
中村容疑者は同市福島区から乗車。事件後、運転手が現場近くの路上で、市が発行した容疑者の身分証明書を発見したという。
大阪市によると、中村容疑者は2014年4月、市から一般財団法人都市技術センターに出向していた。永井文博・大阪市建設局長は「事実関係を確認し、速やかに厳正に対処する」との談話を発表した。