フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズは２１日（日本時間２２日）、第１戦スケートアメリカが米シカゴで開幕する。２０日は公式練習があり、女子の浅田真央（中京大）はトリプルアクセル（３回転半）ジャンプは跳ばなかった。「今できる構成で取りこぼさないようにしたい」と、今大会では３回転半を回避する考えを示した。２週間前の大会では３回転―２回転にレベルを落としていた３回転の連続ジャンプは練習できれいに決め、「フリーで入れる予定」と話した。

フィギュア特集 Ｋｉｓｓ ａｎｄ Ｃｒｙ

村上佳菜子（中京大）は「滑り込みはできた。見ている人の心に残る演技をしたい」。シニアＧＰ初挑戦の１７歳、三原舞依（神戸ポーアイＦＳＣ）は「憧れの選手と同じ会場にいることがうれしい。元気よく、のびのびとした演技をしたい」と初々しかった。ショートプログラム（ＳＰ）の滑走順抽選が２０日にあり、浅田は１１人中３番、村上は８番、三原は９番滑走が決まった。

男子の宇野昌磨（中京大）は４回転トーループジャンプからの連続ジャンプをきれいに成功させた。トーループよりも難しい４回転フリップにも何度か挑戦し、きれいな着氷も見せた。調整がうまくいっているという宇野は「あとは試合で４回転フリップをどう合わせられるか。４回転トーループはしっかり調子を保てている。あとは精神をコントロールできるか。１位を目指したい」。宇野はＳＰで最後から２人目の９番滑走になった。村上大介（陽進堂）は右足の甲を痛め、欠場が決まった。（後藤太輔）