経歴を詐称して大阪市の公募校長に応募したとして、大阪府警が21日、大阪市立小学校の大久保達巳元校長(53)を偽造有印私文書行使の疑いで書類送検したことが、府警への取材で分かった。大久保元校長は、外部人材の登用を進める橋下徹大阪市長(当時)が2013年に始めた公募校長の1期生だった。
大阪市の元民間人校長、横領容疑で逮捕 経歴詐称で免職
西淀川署などによると、大久保元校長は公募校長に合格した13年2月、海外のホテルで勤務経験があるなどと虚偽の経歴を書いた書類を市教育委員会に提出した疑いがある。外部からの問い合わせで判明した。
大久保元校長は長期欠勤などで14年7月に懲戒免職となり、市教委が同年10月に刑事告訴していた。今年8月、徳島県内の飲食店経営会社から預かった金を着服したとして業務上横領の疑いで徳島県警に逮捕された。その後、処分保留となり、9月、以前の勤務先の同僚2人から約13万円をだまし取った疑いで再逮捕され、詐欺罪で起訴された。