四回裏広島無死、大谷は松山(左)に右越え本塁打を打たれる=上田幸一撮影
広島が第1戦を制した今年のプロ野球日本シリーズ。第2戦の先発は広島・野村と日本ハム・増井。野村は今季16勝(3敗)を挙げたセ・リーグの最多勝投手。増井はシーズン途中に抑えから先発に転向し、大車輪の活躍で日本ハムをリーグ優勝に導いた。ともに打たせて取るタイプで、安定感抜群の両右腕を打線がいかに攻略するかが勝負のかぎになる。
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広島は第1戦で重盗を決めて流れに乗った。セ・リーグ最多118個の盗塁を誇る広島らしい足を使った攻撃が、重圧のかかる初戦から威力を発揮した形だ。ただし、今後は警戒されるのは明らかだ。
第1戦では、1番田中、2番菊池が、2人あわせても1度しか出塁できなかった。シーズン中のように、2人の出塁から重圧をかける形に持ち込みたい。
大谷で初戦を落として劣勢となった日本ハムは、打線の奮起が必要だ。特に第1戦で4打数無安打、3三振の4番中田が目覚めることが不可欠になる。好調な7番レアードの前に走者をためる形も作りたいところだ。
登板翌日の大谷の起用法が難しく、スタメンから外せば打線の威力が落ちるのが悩ましい。栗山監督がどう策を練るのか、注目される。