23日投開票の衆院福岡6区補選は、無所属新顔の鳩山二郎氏(37)が、民進新顔の新井富美子氏(49)、無所属新顔の蔵内謙氏(35)、幸福実現党員で新顔の西原忠弘氏(61)を破り、当選を確実にした。自民党本部は23日夜、鳩山氏を追加公認した。
補選は、鳩山邦夫元総務相の死去に伴うもの。次男の鳩山二郎氏は「弔い選挙」を掲げ、邦夫氏がつくった派閥横断の議員グループ「きさらぎ会」のメンバーも応援に入った。福岡県大川市長も務めた知名度を生かし、地方創生を訴え、支持を広げた。
野党側は、共産党が告示直前に候補者擁立を取り下げ、民進の新井氏に一本化したが、十分な共闘態勢が整わなかった。
蔵内氏は自民党県連が推し、選対本部長の麻生太郎副総理兼財務相がてこ入れに入ったが、浸透しなかった。