31日午前0時半ごろ、京都府福知山市石場の住宅の庭で、住人の男性会社員(45)がクマに襲われ、右太ももをかまれるなど1カ月の重傷を負った。クマは近くの山へ逃げていったという。市は付近に捕獲用のおりを設置し、付近の住民や学校に注意を呼びかけている。
市によると、男性が屋外にあるトイレに行こうとした際、庭の柿の木に子グマ2頭が登っているのを発見。その直後、さらに近くにいたとみられる親グマが襲ってきたという。
男性によると、男性が親グマの首をつかむなどして抵抗すると、子グマと一緒に逃げたという。男性は「真っ黒いのが突進してきたので驚いた」と話した。
現場は山間部で、田畑の中に住宅が点在する地域。市によると、今年4月以降、市内ではほぼ例年並みの55件のクマの目撃情報が寄せられていた。