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ヒラリー氏は大嫌い ブルー・ドッグ、民主党への困惑

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2016-11-5 11:26:28  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


写真①「トランプ大統領」の待望論を語るミグリオッジさん。帽子にはトランプ氏のキャッチフレーズ「米国を再び偉大に」=オハイオ州ジラード、金成隆一撮影


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写真②こつこつ働いて手に入れたという郊外の一軒家。取材中も玄関前の花の手入れしていた=オハイオ州ジラード、金成隆一撮影


■「トランプ王国」を行く:6 @オハイオ州ジラード


長く民主党を支持してきたブルーカラー労働者たちがトランプ支持に流れている。


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かつて栄えた鉄鋼業や製造業で廃れ、「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる地域にあるオハイオ州ジラード。この街に住む元道路作業員ジョン・ミグリオッジさん(48)=写真①=も、そんな一人だ。職場の労働組合で委員長も務めた。米労働総同盟・産別会議(AFL―CIO)傘下の組合だ。


もっとも重要な仕事が冬の雪かきだ。


雪が積もると、警察から連絡が来る。午前1時、午前3時、時間は関係ない。作業員7、8人で幹線道路に向かう。手分けしてやっても、15~16時間の作業を強いられることが少なくなかった。


積雪が8センチを超えると、削岩機での作業に切り替える。こいつがやっかいだ。小さな街で予算に限りもあるため、旧式の手動削岩機で、重量は約50キロもある。吹雪で視界もさえぎられる中、路面に凍り付く雪を削り取っていく。「ガッガッガッガとやると、ホントに疲れるんです」


でも、やりがいはあった。


朝日が光り輝く中、自分たちが除雪した後の道を、パトカーや消防車が走り、労働者を乗せた車が製鉄所に向かっていく。そんな光景を仲間と眺めるのが好きだった。「オレたちの仕事がなければ、パトカーも立ち往生さ」


イタリア出身の父は、小学3年までの教育しか受けられなかったが、勤務先の製鉄所では労組委員長になった。労働者を守る活動を代々誇りにしてきた。ポーランド出身の母の父も製鉄所で働いた労働者。そんな家庭環境の中で民主党を支持するのは自然だった。


ただ、ミグリオッジさんは強調する。「私も父もブルー・ドッグの生き残りです」。ブルー・ドッグとは、保守的な民主党支持層だ。首都ワシントンには議員集団もいて、オバマ氏の医療保険制度改革法案の下院での採決では、このグループから反対が出た。そんな話を聞いたことはあったが、実際に自己紹介で「ブルー・ドッグ」を使う人に出会ったのは初めてだ。


それが今の民主党への困惑につながるという。


「オバマ大統領にもヒラリーにも『あなたに必要なことを、私はあなた以上に知っている』という姿勢を感じるんです。私はそれが大嫌いです」


「例えばですよ、オバマケア(…





 

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