「駆けつけ警護」の閣議決定を前に、抗議する人たち=15日午前8時10分、首相官邸前、竹花徹朗撮影
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)をめぐり、陸上自衛隊の派遣部隊に新任務「駆けつけ警護」を付与する閣議決定に反対する市民団体が15日朝、東京・永田町の首相官邸前で抗議活動をした。
「駆けつけ警護」を閣議決定 南スーダン派遣部隊に付与
安全保障関連法に反対してきた市民団体のメンバーが午前8時前から集まり、主催者発表で約350人が「閣議決定反対」「駆けつけ警護反対」などと声を上げた。清水雅彦・日本体育大学教授(憲法学)はマイクを握り、「南スーダンは明らかに内戦状態で、新任務は憲法違反」と批判。仕事を休んで参加したという神奈川県藤沢市の会社員山田恵美子さん(32)は「現地では激しい戦闘も起きている。そんな場所に派遣される自衛隊員が心配です」と話した。(佐藤恵子)