■野田佳彦・民進党幹事長
解散は、いつあるかわからない。菅(義偉)官房長官は、火消しのために「解散風なんていつも吹いていて偏西風みたい」と言っていたが、偏西風は秋から冬に強くなる。本気でやるとなると、静かになる。相手の呼吸を見ながら、我々もしっかりと臨戦態勢を整えていかなければならない。
一票の格差を是正して定数を削減する0増6減の(選挙)区割り案が出てくるのは来年5月。調整には100の選挙区をいじらなければならない。現職が(多数)いる自民党は利害得失、複雑にからまっている。その前にやっておきたいというのは党利党略だ。
天皇陛下の生前退位の問題は争点にしてはいけない。静かな議論をしているときに、国民に信を問う状況なのか。
そうは言っても、やられたら戦うしかない。(他の野党との協力の)準備が私の役割。これまでお酒を飲んだことのなかったかたともやるようになったし、あまり対話することもなかったところとも対話をするようになった。己を空しくすることが幹事長の仕事だ。役割を一生懸命、果たしていきたい。(都内での講演で)