郷土史家から間違いが多数指摘された「くわな史跡めぐり」
三重県桑名市が10月に発行した史跡案内本「くわな史跡めぐり」に、市内の郷土史家が、多数の間違いを指摘した。地図上の東海道の位置の違いなど指摘は100カ所を上回り、A4の紙で7枚分。市文化課は、指摘を確認して正誤表などで対応するという。
本は10月4日から同課、市博物館、石取会館、六華苑(ろっかえん)で1冊千円で販売。A5判約200ページで、東海道沿いの史跡などを写真と共に紹介し、散策や研究に利用してもらおうとした。
指摘したのは前市文化財保護審議会長でもある郷土史家の西羽晃さん(80)。「あまりに間違いが多く、印刷のやり直しが必要と思うほどだ」と手厳しい。
指摘では、2ページの地図で示した「大塚本陣跡」の場所が違う。6ページの「丹羽本陣跡」の記述で「現在の『初音』旅館付近」としているが、この旅館はすでに取り壊されている。14ページの地図で東海道の道筋を1本ずれて表示し、これについては文化課も印刷直後に気づいたという。
33ページの「明円寺」の記述…