鈴木琉聖ちゃん=親類提供
大阪市で鈴木琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみられる遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の鈴木玲奈(れな)容疑者(24)=大阪市東住吉区=が、3月に和歌山県の実家を出てから約3カ月、「子どもを連れ、ホテルなどを転々とした」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は、琉聖ちゃんが育児放棄(ネグレクト)状態で死に至った可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、鈴木容疑者と内縁の夫の大島祐太容疑者(22)=同容疑で逮捕=は、4月に起きたこととして、「車を離れて戻ったら琉聖が死んでいた」と供述。鈴木容疑者はその間、「買い物に行っていた」、大島容疑者は「ホテルに行っていた」などと説明しているという。
両容疑者は3月下旬、1歳になって間もない琉聖ちゃんと姉(3)を連れ、それまで住んでいた和歌山県みなべ町の鈴木容疑者の実家を出た。6月に東住吉区の賃貸マンションに入るまで、ホテルや友人宅を泊まり歩いたと話しているという。府警は外泊を繰り返す中、2人が琉聖ちゃんや長女を車に残して出かけるなどネグレクト行為を続けていたとみて、詳しく当時の状況を聴いている。
琉聖ちゃんとみられる遺体は発達不良や脂肪の低下による低栄養状態だった。
両容疑者は今年1月ごろに友人…