JR志和口駅の「りょうま駅長」。交通安全イベントでも活躍している=広島市安佐北区
年末を無事故で乗り切ろうニャ!――。JR芸備線志和口駅(広島市安佐北区)で1日、地域住民らに「駅長」に任命されているネコのりょうまが歳末に向けた交通事故防止イベントのPRに一役買った。
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りょうま駅長は7年ほど前に駅に現れた推定12歳の雄。「明るい話題を作りたい」という地域住民の思いから、約4年前に駅長に任命された。「りょうまを見守る会」には約60人が名を連ね、海外にもファンがいるという。今年4月には、りょうま駅長に会おうと同駅を訪れた人の数は1万に達したほどだ。
この日は住民らが手作りした駅長帽子をかぶり、「交通安全」と書かれた札つきの蝶ネクタイを首につけて登場。見守る会のメンバーや安佐北署員らが交通安全を呼びかけ、チラシなどを配る様子を見守った。
毎日駅を訪れ、面倒を見ているという、見守る会事務局長の中原英起さん(71)は「最近は高齢者の事故が多いので、今日はりょうまの力を借りて呼びかけました」。仕事を終えたりょうま駅長はあくびをしながら、「年末じゃけぇ、無事故で乗り切ってみんなでええ年を迎えようにゃー」と話していると中原さんは説明している。(田中瞳子)