岐阜県高山市の無職岩山弘さん(当時84)が殺害された事件で、県警は1日、事件後に遺体で見つかった妻の岩山さよ容疑者(当時81)を容疑者死亡のまま殺人容疑で岐阜地検高山支部に書類送検し、発表した。捜査関係者によると、妻の部屋から見つかった日記には、夫への殺意をほのめかす記述があったという。
高山署や捜査関係者によると、さよ容疑者は10月20日、自宅寝室のベッドで寝ていた弘さんの首を細いゴム管で絞めて殺した疑いがある。一家は6人暮らしで、事件当時は夫婦2人だけだったとみられるという。
事件後の10月22日、家の近くの牛舎で署員が首をつって死亡しているさよ容疑者を発見。県警は弘さんの遺体の上に遺書のような紙切れが置かれていたことや、弘さんの介護の先行きを悲観するような日記の内容から、さよ容疑者が弘さんを殺害後に牛舎で自殺を図ったとみている。