男子生徒の遺影に手を合わせる父親=新潟市
新潟市西区で11月、列車にはねられて死亡した市内の県立高校1年の男子生徒が、学校にいじめの相談をしていた問題で、生徒の父親が9日、報道陣の取材に応じ、息子を亡くした思いとともに、残された遺書の内容を明かした。
遺書に「生き地獄のような毎日でした」 新潟の高1死亡
「学校で言葉によるいじめを受けた」「ずっと何週間も学校にいるだけで時々泣きたくなり寝るフリをして涙を流した」「もう生きたくない」。男子生徒が残したノートの紙1枚に書かれた遺書に、これまでの苦しみが詰まっていた。
生徒は10月下旬と11月上旬の計3回、複数の生徒たちからいじめを受けていることを担任の教諭に相談していた。しかし、県教委には報告されず、父親にも知らされなかった。
生徒が担任に「親には言わないで」と言ったと後で知った父親は「詳しい話ではなくても、悩んでいる、元気がないとでも伝えてくれていれば」と悔やんだ。ネコが好きで、人の悪口は言わない優しい子だった。
亡くなる前日の11月20日、…