常盤美海さん(左)と妹の心海さん=大阪府交野市
障害のある妹について書いた作文が、今年度の「心の輪を広げる体験作文」コンクール(内閣府など主催、朝日新聞厚生文化事業団など後援)の中学生部門で最優秀賞に選ばれた。大阪府和泉市の常盤美海(みみ)さん(15)=関西創価中3年=は「大好きな妹のことを書いて評価されたのがうれしい」と話す。
夏休みの課題で作文を書いた。選んだテーマは「人権」。妹、心海(ここみ)さん(10)のことをつづることにした。
きっかけは、7月に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件だった。知的障害のある19人が殺害され、27人が重軽傷を負った。施設でかつて働いた容疑者の男は、「障害者なんていなくなればいい」などと供述したとされる。
〈私の妹が殺されたら、みんなは幸せになりますか?〉
生まれつき知的障害と脳性まひがある心海さんは、地元の小学校の支援学級に通う4年生。持病もあり、救急車で運ばれたこともある。
〈もし妹が普通の子だったらどれだけ楽だろうと思わない日はありません。でも、大変だと思うこと以上に、喜びの方が大きいです〉
「かわいくて優しくて、私がち…