現場の地図
14日午前5時20分ごろ、島根県沖の海上で、田後(たじり)漁協(鳥取県岩美町)所属の底引き網漁船大福丸(76トン、沖島保司船長ら9人乗り組み)が転覆したと、鳥取県漁協から第8管区海上保安本部に118番通報があった。境海上保安部(鳥取県境港市)の巡視船などが9人を捜索。乗組員1人を救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。
境海保などによると、現場は松江市美保関(みほのせき)町の美保関灯台から北へ約1・8キロの海上で、9人は全員男性。大福丸は今月8日、カニ漁のため、境漁港(境港市)を出港。島根県の隠岐諸島沖での操業を終え、この日、境漁港に帰港する途中にエンジントラブルが発生したという。自力で航行できなくなったため、同じ田後漁協所属の漁船・第2共福丸に曳航(えいこう)されて、境漁港に向かう途中だった。
田後漁協には、曳航していた第2共福丸の乗組員から大福丸転覆の連絡が入ったという。同漁協には、乗組員1人が見つかり、ヘリコプターで救助中との連絡が境海保から入ったが、残る8人の安否はわからないという。
境海保は対策本部を設置し、現…