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「エイズは死に至る病」と5割以上が誤解 内閣府調査

「エイズは死に至る病」と誤解している人が半数以上いることが、内閣府が2日に発表した世論調査でわかった。HIV(エイズウイルス)に感染しても、適切な治療法が今はある。正しい認識が広まっていない実態が浮き彫りになった。エイズに関する世論調査は2000年以来。


今年1月、18歳以上の日本国籍の3千人に調査。1671人(55・7%)から対面で有効回答を得た。


エイズの印象を複数回答で尋ねると、「死に至る病」が52・1%と最多。「原因不明で治療法がない」33・6%、「特定の人たちにだけ関係のある病気」19・9%と、いずれも誤った認識が続いた。正しい項目「不治の特別な病と思わない」を選んだのは15・7%だった。


治療に関する質問では、いずれも正答の「治療で他人に感染させる危険性を減らせる」33・3%、「適切な治療をすれば感染していない人とほぼ同じ寿命を生きることができる」26・5%。感染原因については、「無防備な性行為」85・3%、「注射器の回し打ち」73・6%と正しい理解が広まっている一方、4人に1人が誤りの「蚊の媒介」を選んでいた。


HIV検査は全国の保健所で匿名・無料で受けられるが、そのことを知っているのは5割にとどまった。


今回の調査は、今年1月にエイズの知識の普及啓発や治療に関する指針を厚生労働省が改正したことを受けて実施した。同省の担当者は「イベントなどの機会や様々な媒体を使って、正しい知識を広めたい」と話している。(福地慶太郎)


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