来年1月に三代目市川右団次を襲名する市川右近さん(前列左から3人目)と二代目市川右近を名乗り初舞台を踏む長男の武田タケルさん(同2人目)=13日午後、東京・丸の内、金居達朗撮影
上方歌舞伎の名跡、市川右団次を来年1月に三代目として襲名する市川右近さん(53)と、市川右近を二代目として名乗り、初舞台を踏む長男の武田タケルさん(6)が13日、東京・丸の内でのお練りを行った。右団次の名跡は二代目が1936年に亡くなって以来、81年ぶり。
松竹によると、歌舞伎の東京でのお練りは浅草寺で行うのが常で、丸の内では初。右近さんは大阪出身で、右団次も上方の名跡であるため、印象を強めようと丸の内を選んだ。
木やり唄に先導され、新橋芸者衆も集う華やかな約50人の隊列が、丸の内仲通りの約300メートルをゆっくりとお練りをした。オフィスビルの高い窓から一行に手を振ったり、携帯で撮影したりする会社員たちの姿もみられた。その後、JR東京駅舎前や丸の内の商業施設「KITTE(キッテ)」に移動、撮影をした。総勢約6千人の観客が詰めかけ、「高嶋屋!」「右団次!」の掛け声もかかった。
右近さんは「大阪で生まれ育ち…