民進、共産、自由、社民の野党4党が14日夜、内閣不信任決議案を衆院に共同提出した。内閣不信任案は衆院のみに認められ、他のどの議案よりも優先して扱わなければいけない。憲法の規定上、可決されれば内閣は衆院を解散するか、総辞職しなければいけない。
内閣不信任決議案、衆院に共同提出 野党4党
衆院本会議では、決議案の提出した野党議員がまず提案理由を説明する。その後、野党側が賛成、与党側が反対の立場から討論を行ったうえで、記名投票をする。今回、本会議は同日午後10時に始まる予定だが、衆院は自民だけで過半数を占めており、内閣不信任案は自民、公明などの反対多数で否決される見込みだ。
提案理由は以下の通り。
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第一に、安倍政権の強権的な国会運営は、まさに数のおごりの極致と言うほかない。わずかひと月ほどの間に、TPP協定、年金カット法案、カジノ法案と3度も強行採決を繰り返したことは、国会軽視も甚だしい。のみならず、政府与党幹部は国会審議を軽んじる発言を連発、安倍総理に至っては、何時間審議しても同じと、国会審議を否定するかのごとき暴言を言い放った。国権の最高機関である立法府を、内閣の下請け機関としか見ない安倍政権のおごり高ぶった姿勢は、断じて容認することはできない。
第二に、安倍政権の恣意(しい…