島根県立大1年生の平岡都(みやこ)さん(当時19)の切断された遺体が2009年11月に広島県北広島町の臥竜山(がりゅうざん)で見つかった事件で、遺体発見直後に交通事故死した30代の男が事件に関わった疑いが強まったとして、島根、広島の両県警合同捜査本部は殺人と死体遺棄容疑で、男を被疑者死亡で近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
交通事故死の男が事件関与か 7年前の島根女子大生殺人
捜査関係者によると、事件に関与した疑いがある男は、遺体発見の2日後に山口県内の高速道路で単独事故を起こして死亡。男の周囲から、事件後の平岡さんとみられる画像データが見つかり、捜査線上に浮上したという。捜査本部は男と平岡さんに面識があったかどうかを調べている。死体遺棄容疑については12年に公訴時効(3年)を迎えているが、当初から死体遺棄事件として捜査していたことから、捜査本部は同容疑でも書類送検するとしている。
これまでの調べでは、平岡さんは09年10月26日午後9時すぎ、島根県浜田市内のショッピングセンターでアルバイトを終えてから行方不明になった。島根県警は同11月2日に公開捜査に踏み切ったが、4日後の同6日、臥竜山で切断された遺体の一部を発見。島根、広島両県警は合同捜査本部を設置し、捜査してきた。
司法解剖の結果、遺体には、殴…