GM就任が決まり、記者会見する落合博満氏=2013年10月
プロ野球・中日の落合博満ゼネラルマネジャー(GM、63)が任期満了となる来年1月末でGMを退任することが19日、分かった。球団側も落合氏側も、契約を更新しない方針。朝日新聞の取材に対し、落合氏の個人事務所であるオチアイ企画は「球団との契約は落合個人ではなく、会社同士の契約。落合は請け負った仕事は全うした。今回は両者合意の下、円満な契約満了」としている。
落合氏は2013年10月に球団初のGMに就任。監督時代の8年間で中日をリーグ制覇4度、日本一に1度導いた落合氏は、「戦力を作れなければ、すべて責任は私に来る」と12年ぶりにBクラス(4位以下)となった球団の再建に乗り出したが、チームはその後も低迷。今年は8月に谷繁元信監督が成績不振で事実上の解任となったのをはじめ、19年ぶりの最下位で1950年の2リーグ制以降で球団初となる4年連続のBクラスとなった。
GM就任後は選手の総年俸の大幅な削減を行い、チームの若返りに着手。関係者によると、白井文吾オーナーは「落合GMはチームを勝たせる土台を作ってくれた」と手腕を評価していたという。しかし、ドラフトで即戦力として指名した選手が伸び悩むなど戦力を整え切れず、ファンからはフロントの責任も問われていた。