パナソニックが試作したタマゴ型のコミュニケーションロボット=同社提供の動画より
パナソニックが、タマゴの形をしたコミュニケーションロボットを試作した。「殻」が開閉して滑らかに動き、ユーモラスで親しみやすくしたという。人工知能(AI)が人間の話の文脈を理解し、対話も楽しめる。同社がコミュニケーションロボットを発表するのは初めてという。
米ラスベガスで5日(日本時間6日未明)に開幕する世界最大級の家電・技術見本市「CES(セス)」で発表する。
大きさは直径29センチ、高さ35~48・5センチ、重さ3・7キロ。卓上などで使うことを想定している。タマゴの下部にはモーターで動く車輪があって、回転することなどで人の注意を引くこともできる。
話しかけたり、身ぶり手ぶりで指示したりすると、殻が上下や前後に動いて返事をしてくれる。いまのところ英語だけに対応しているが、言語を増やすことも可能だという。スマートフォンの専用アプリなどでも制御できる。プロジェクターやカメラを内蔵し、インターネットにも接続できる。
見本市での評価を踏まえて開発を進める。一般への発売も検討しているが、時期などは決まっていないという。(伊沢友之)