白鵬(右)は荒鷲に寄り切りで敗れる=恵原弘太郎撮影
(15日、大相撲初場所8日目)
結びの波乱を誰が予想できただろうか。「まさかの展開。稽古場で1千番やっても(白鵬は)負けないですよ」と藤島審判長(元大関武双山)も驚きを隠せなかった。
荒鷲「片手じゃ持てない」 白鵬倒し懸賞金46本
どすこいタイムズ
初顔の挑戦者にはめっぽう強い横綱だ。幕内での初対戦では、2010年春場所から28連勝していた。さらに今場所の荒鷲は鶴竜相手に初金星を挙げたとはいえ、1勝6敗。右の相四つという型を考えても番狂わせの要素は限りなく少なかった。
その油断があったのか。立ち合い。やや右に動いてきた荒鷲にあっさりと左上手を取られた。そのまま右にまわられながら後退。反撃を試みる間もなく2秒5で俵を割った。土俵下でしばしぼうぜんと立ち尽くし、支度部屋に戻っても、「まあ見ての通りだね」。少ない口数に悔しさをにじませた。
この1敗で、稀勢の里が単独ト…