12日に初日を迎える大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)では、新横綱の稀勢の里が白鵬とともに優勝争いの中心になりそうだ。ただ、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した31人のうち、新横綱で優勝したのは3人のみ。先場所は途中休場して稀勢の里との対戦がなかった鶴竜、日馬富士の両横綱と大阪出身の大関豪栄道も顔をそろえ、厳しい戦いが予想される。
どすこいタイムズ
「まだまだ満足していない」。連覇を目指す稀勢の里は、弟弟子の高安らと連日稽古をして調子を上げてきた。6日に左目の上を縫うけがを負ったが影響はなさそう。初日は豪風、2日目は小結正代と当たる。「毎場所優勝に絡むことが横綱の務め」。序盤を取りこぼさず、波に乗りたい。
白鵬も動きが良い。大阪入り後は出稽古を重ね、8日には稀勢の里との稽古で4勝2敗と順調な仕上がりを印象づけた。初日に正代、2日目に蒼国来の挑戦を受ける。「新横綱誕生は刺激になった。横綱・大関を引っ張るような場所にしたい」。5場所ぶりの優勝に向けて気合十分だ。