無許可でバス事業をした疑いがもたれているロイヤルコミュニケーション倶楽部=大阪府枚方市香里ケ丘10丁目
阪急阪神ホールディングスのグループ会社で、高齢者向けサロンを運営する「ロイヤルコミュニケーション倶楽部」(大阪府枚方市)が無許可でバス事業をしていたとして、大阪府警が25日、同社と旅行事業部の女性部長(45)ら男女3人を道路運送法違反(無許可一般旅客自動車運送事業経営)の疑いで書類送検したことが捜査関係者への取材でわかった。部長は「違法という認識はなかった」と説明しているという。
捜査関係者によると、書類送検の容疑は2016年4~7月、国土交通相の許可を得ず、3回にわたって滋賀や大阪などに自家用の白ナンバーのマイクロバスで日帰り旅行を開催。参加した同社会員の高齢者からバス料金を徴収したとするもの。府警は昨年10月、同法違反容疑で同社を家宅捜索していた。
同社は15年4月に阪急阪神ホールディングスのグループ会社になった。会員の高齢者向けに文化教室やバスツアーを催したり、急病時の看護や日常生活の支援をしたりしている。
阪急阪神ホールディングスの広報担当者は取材に、「グループ各社には注意喚起をして適正な業務を呼びかけてきたが、非常に残念」と話した。