米軍キャンプ・シュワブ(奥)沖の大浦湾には特殊作業船(左)とコンクリートブロックを積んだ台船が停泊していた=5日午後5時52分、沖縄県名護市、金子淳撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設が予定されている名護市辺野古の大浦湾に5日、大型のコンクリートブロックを積んだ台船や作業船が到着した。沖縄防衛局は6日にもブロックを海に沈めて、埋め立ての土砂が広がるのを防ぐ汚濁防止膜を設置する工事を始める。辺野古への移設計画で、海上での工事が始まるのは初めて。
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5日朝、ブロックを積んだ台船2隻が大浦湾に現れ、浮き具に囲われた臨時制限区域の中に停泊した。また、最新鋭の特殊作業船も現場に到着。この船は、国と県が裁判で和解した昨年3月に中断したボーリング調査に使用される。
沖縄防衛局によると、汚濁防止膜の設置には数カ月かかる見込み。その後に埋め立て海域の護岸工事から普天間代替施設の本体建設が始まり、政府は5年での工事完了をめざす。
辺野古への移設に反対する翁長雄志知事は工事の推進に反発を強めており、対抗策を検討している。