報道公開された新型特急気動車「2600系」=高松市西町
今秋から導入されるJR四国の新型特急気動車「2600系」が17日、高松市西町の高松運転所で報道陣に公開された。予讃、土讃、高徳の3線で使用されている2000系の老朽化を受けた代替車両で、導入路線は試験運転を経て決める。
“テツ”の広場
車体のデザインは社員の松岡哲也さん(48)が担当した。日本の伝統意匠を現代風にアレンジした「ネオジャポニスム」がコンセプト。外観は四国の自然に映えるよう赤を基調とする。枯山水の砂紋をイメージした乗降ドアや市松模様をあしらったトイレのドアなど内装にも工夫が凝らされている。
2000系はカーブ時に振り子式で車体を傾斜させていたが、2600系は空気バネに変更することで同社が保有する多くの車両と台車部分の部品を共通化。メンテナンスなどの費用削減につながるという。
松岡さんは「先進性と伝統がモチーフ。ビジネスの方には快適に、観光の方には情緒ある懐かしさを感じてもらえる車両になったのではないか」と話した。(初見翔)