在クアラルンプール北朝鮮大使館前で、マレーシアに対する不満を声明文として読み上げるカン・チョル大使=クアラルンプール、李聖鎮撮影
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、駐マレーシアのカン・チョル北朝鮮大使は20日午後、「死因の特定が遅く、マレーシア警察の捜査は信頼できない。何者かが裏にいるのではないか」などと非難する声明文を、大使館前に集まった約150人の報道陣に読み上げた。
特集:金正男氏殺害
この声明を受けて、ナジブ首相は「我々には北朝鮮を悪く描く理由はない。法制度に基づいて客観的に進めていることを理解してほしい」と報道陣にコメント。マレーシア政府は北朝鮮駐在の自国大使の召還もこの日決めており、友好だった両国関係に影響が出る事態になっている。
カン大使は、北朝鮮国籍の容疑者4人が13日に国外に逃亡したとマレーシア警察が19日に発表したことについて、「同じ日に出発した人は多い。なぜ私たちの国だけを問題視し、確認もせずにマスコミに公表するのか」と説明。
この4人がすでに平壌に戻った…