オーイシ・ケティ・ユリ容疑者
大阪市西成区の准看護師岡田里香さん(当時29)の遺体が2014年に東京都内で発見された事件で、強盗殺人容疑で再逮捕された日系ブラジル人のオーイシ・ケティ・ユリ容疑者(32)=詐欺罪などで起訴=が、大阪府警の調べに「ナイフで刺して殺した」と殺害を認める供述を始めたことが、府警への取材で分かった。
准看護師を刺殺、カードなど奪った疑い 元同級生再逮捕
捜査1課によると、黙秘していたオーイシ容疑者は最近、「(岡田さんの)胸や背中を何回も刺した」と容疑を認め、「中国で暮らしたかったが貯金がなく、金が必要だった」「パスポートを偽造するのに岡田さんの身分が必要だった」と説明。岡田さんに身分貸しを相談したが断られ、殺害して保険証やクレジットカードを奪ったことを認めたという。
また、凶器は「(岡田さんの)家に行く前に大阪市内のホームセンターで買った」と話しており、府警は岡田さん宅にあったナイフの鑑定を進めている。取り調べ中には時折涙を流し、「岡田さんに申し訳ないことをした」と反省の言葉を口にしているという。
同課は10日、不正に作った岡田さん名義のクレジットカードで東京都内のホテル代や衣料品の購入費計約8万円を支払ったとする詐欺容疑など2件で、オーイシ容疑者を追送検した。