千葉県船橋市の少女(当時18)を畑に生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた井出裕輝被告(22)に対する裁判員裁判の判決が10日、千葉地裁であった。吉井隆平裁判長は「犯行グループで主導的かつ不可欠の役割を果たした」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
千葉の少女監禁・殺人の初公判、22歳被告が一部否認
公判で井出被告は計画性や殺意を否定したが、判決は「井出被告が中心となって計画を具体化させ、共犯者を誘い込んで犯行を実現した」と指摘し、被告側の主張を退けた。
判決によると、井出被告は2015年4月、友人の中野翔太被告(22)=一審で無期懲役、控訴=らと共謀。千葉市中央区の路上で少女を車に乗せて両手足を縛り、現金数万円が入った財布などを奪った上、同県芝山町の畑で事前に掘っていた穴に埋めて窒息させ、殺害した。