今回の検定で合格した教科書に登場した著名人たち
2018年度から使われる小学校の道徳と高校の各教科書の検定結果が24日、文部科学省から発表されました。時代を映し出す教科書の内容とは――。
パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定
初めての小学校道徳の検定教科書にイチローや大谷翔平、錦織圭、福原愛ら多くのスポーツ選手が掲載されることになった。サッカー界からも澤穂希、中村俊輔、本田圭佑らが選ばれたが、50歳の現役Jリーガー「キングカズ」こと三浦知良の名前はなかった。
文部科学省が24日、18年度から使われる教科書の検定結果を公表。義務教育の新教科の教科書検定は、小学校の生活科以来26年ぶりで、八つの教科書会社が計66冊を申請し、合格した。
教科書は思いやりや礼儀、節制、いじめや情報モラルといった幅広いテーマの読み物を掲載。その中で目立つのは「夢を実現するためには」「あきらめない心」といったタイトルで、スポーツ選手の生き方や姿勢を学ぶものだ。
広済堂あかつき(5年)は、サッカー日本代表主将の長谷部誠著「心を整える。」から、「ぼくはちこくをしない」といった文章を引用。節度ある生活や節制について考えさせる。
学研教育みらい(4年)は、「友情、信頼」を教える教材として、なでしこジャパンが決勝で敗れた2012年のロンドン五輪を紹介。「本当の仲間とは、どんなものだと思いますか」との問いをのせた。
一方、ワールドカップ出場こそ実現していないが、先日も50歳ゴールを決めるなど、数々の伝説をつくってきたキングカズは今回は登場しなかった。
複数の出版社に聞くと、イチロ…