モスクワのクレムリンで24日、握手するロシアのプーチン大統領(右)とフランスの右翼・国民戦線のルペン党首=AFP時事
ロシアのプーチン大統領は24日、モスクワを訪問したフランスの右翼・国民戦線(FN)のルペン党首と会談した。異例の厚遇で、フランス大統領選に立候補しているルペン氏を支援する姿勢を明らかにしたと言えそうだ。
プーチン氏はルペン氏との会談で「今起きていること(仏大統領選)に影響を与えることは望んでいない。しかし、我々にはどの党の代表であれ、つきあう権利がある」と述べ、ルペン氏を評価する考えを示した。
ルペン氏は24日、プーチン氏との会談に先立ってロシア下院の議員らと会談。インタファクス通信などによると、ルペン氏は「グローバリズムとイスラム原理主義という二つの大きな脅威に打ち勝つために、フランスとロシアは力を合わせるべきだ」と述べた。
ロシアが国際社会から批判されているクリミア併合などのウクライナ問題についても「立場はロシアと一致している」と表明。EUの対ロ制裁については「公正とは言えず、なにより馬鹿げている」と批判した。フランスは主権を取り戻すべきだという持論を繰り返した上で「トランプ(米大統領)の当選が、このプロセスを加速し、容易にしている」との見方を示した。
FNは2014年にロシアの銀…