「1人制審判」を知っていますか――。サッカーは笛を吹く主審と旗を持つ副審2人の3人制が基本だが、日本サッカー協会は主審1人で担当する制度を若手審判員の育成に取り入れている。試合を円滑に進めるために必要な力がつくという。今年から全日本少年大会の全試合を1人制にすることになった。
日本協会は、2011年から全少大会の1次リーグで1人制を導入。その年に11対11から8対8になり、ピッチが狭くなったこともあり、「審判の目が行き届かないところは、自己申告でカバーする」と、若い選手のフェアプレー精神を育てることが狙いだった。
実施してみると、「全てを見ることが難しい中で、事前に悪質なプレーをしないよう呼びかけるなどのマネジメント力が養われる」(日本協会の小川佳実審判委員長)という効果があった。
近年はゴール脇の追加副審、ビ…