呉―履正社 力投する呉の池田=角野貴之撮影
(25日、選抜高校野球 履正社1―0呉)
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「今日は90点」「楽しかった」。呉の池田の口から出たのは敗者の弁とは思えない言葉の数々。それもそのはず。1失点完投という投手戦を演じたのだから。
唯一、浴びた適時打は一回。履正社の4番若林を警戒し、深く守った右翼手の前に落とされた。得点圏に走者を背負った三~七回は要所でスライダーを低めに制御し、打ち取った。
「7、8点はとられる」と覚悟していたのに、本人も予想していなかった快投。「あそこまで接戦ができたので勝ちたかった」。試合を振り返っているうちに少しだけ欲が出てきた。
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●中村監督(呉) 2安打完封負けに「勝てるチャンスがなかった。1失点は上出来だが、うちの打者が竹田投手のスピードについていけなかった」。
●新田(呉) 「履正社という名前だけで相手は強いと思ったけど、守りは自信になった。1点足りなかったところが甘さだと思う」