前橋育英―報徳学園 気迫の投球を続ける報徳学園の投手西垣=細川卓撮影
(26日、選抜高校野球 報徳学園4―0前橋育英)
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■報徳学園・西垣雅矢
「甲子園であっと言わせるピッチングができるように練習しようや」。永田監督にそう言われてから約4カ月。大舞台で完封してみせた。
昨秋は最速132キロだった直球が141キロまで上がった。中学校の軟式野球部出身。「入学当初から球がシュート回転して、なかなか強い球を投げられなかった」と振り返る。今冬、体幹トレーニングに取り組んだ。キャッチボールは約40メートルの距離を、低い軌道の強い球で投げ込んだ。地道な練習が実った。
球速が増したことで投球の感覚も変わった。「多少甘くなってもファウルでカウントが稼げる。変化球の効果も上がった」。得意のフォークやスライダーがさえ、10三振を奪った。二塁を踏ませたのは2度だけ。1回戦と合わせて計16イニング連続無失点だ。
今大会で勇退する永田監督に一つ恩返しできた。「ほめてくれた。ずっと笑顔でいてもらうためにも優勝したい」(坂名信行)
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○池上(報) 一回に追加点となる適時打を放つなど、3安打1打点1盗塁の活躍。1回戦でも2安打しており、「自分でびっくり。乗っています」。