虚偽診断書作成容疑事件の構図
暴力団組長の虚偽診断書作成容疑で医師ら3人が逮捕された事件で、康生会・武田病院の医事部長だった大西義彦容疑者(45)が、暴力団組員の山田英志容疑者(48)との「交渉役」を務めていたことが、京都府警の調べでわかった。捜査関係者によると、大西容疑者は、同病院医師の全栄和容疑者(61)が作成した虚偽内容の意見書を下書きするなど事件に深く関与していたという。
京都府警は27日夜、暴力団組長の高山義友希受刑者(60)=今年2月に刑務所収容=の心臓病について虚偽の意見書を作成した疑いなどで、全容疑者ら3人を逮捕した。
捜査関係者によると、山田容疑者は、高山受刑者の父が組長を務めた暴力団の組員だった。こうした縁から、山田容疑者は、恐喝罪での実刑が確定していた高山受刑者が刑務所に収容されないよう、武田病院でトラブル対応を担当していた大西容疑者に、取りはからいを依頼したという。
高山受刑者の心臓病の状況を記…