優勝旗を受け取る神村学園の選手たち=日吉健吾撮影
第140回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)最終日は28日、沖縄セルラースタジアム那覇で決勝があり、神村学園(鹿児島)が鹿児島実を3―1で退けて2012年春以来、10季ぶり3度目の優勝を果たした。
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九州王者の神村学園 ライバル鹿児島実に守り勝った
鹿児島勢同士の決勝は02年春以来5度目。神村学園は一回1死一、三塁から前畑の左犠飛、島中の左前安打で2点を先取した。前畑は三回にも右前へ適時打。守備も大会初登板だった背番号16の青柳を中心にまとまり、後半の鹿児島実の反撃を抑えた。
■準優勝も大きな収穫
鹿児島実の先発渡辺は2回戦から4試合連続で先発して3完投。「春の県大会で神村学園に打たれているので、やり返したかった」と連投を気にしてはいなかった。三回までに6安打を集められたが、四回以降は散発の2安打と持ち直した。これまで先発はあまりなかったといい、「1試合を崩れずに投げられるようになった」と大きな収穫を口にした。
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○小田監督(神) 「勝ちたかった。継投も考えていたが、青柳がうまく相手のタイミングを外して投げてくれた。(右翼手の)角の本塁返球もすごい。守り勝ちです」
●宮下監督(鹿) 「また、いい悔しさをもらった。神村学園に負けたという事実が力になっていくと思う。打線は受けに回ってしまっていた」