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がん告知、熊本地震… でも、根張ったベゴニアのように

作者:金子淳  来源:asahi.com   更新:2017-4-30 7:06:45  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


野上善孝さんが育てるベゴニアが咲き誇る「くじゅう高原フラワーズヴァレー」=大分県竹田市久住町、金子淳撮影


赤、黄、ピンク……今年もカラフルなベゴニアが咲いた。大分県の山間部にある竹田(たけた)市久住町の「くじゅう高原フラワーズヴァレー」。野上善孝さん(63)が約20年前に脱サラして始めた観光植物園だ。


大分県豊後高田市生まれ。幼い頃から植物が好きで、中学時代には国東(くにさき)半島の山々を自転車で駆け巡り、植物を採集した。農業高校を出て、大分市のデパートに就職。園芸部門で働いた。だが仕事に追われ、週末も休めない。


「金はなくてもいい。家族と過ごしたい」。42歳。3人目の子も生まれたばかり。久住に移り住んで植物園をやりたい、と話すと、両親らは反対したが、妻の智恵美さん(55)だけは「やってみなきゃ、わからんやん」と賛成してくれた。


電気や水道も通っていない原野を開拓し、2年がかりで温室を造った。だが、客は少なかった。町の広報紙に載せてもらったり、友人にラジオで紹介してもらったりして、徐々に訪れる人が増えた。併設するレストランで智恵美さんと長男雄大(ゆうた)さん(33)が作るオムライスやハンバーグも人気になった。ようやく安定してきたな、と感じられるようになったのは10年ほど経ってからだった。


2015年秋ごろから、せきが…




 

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