高画質の4K映像を東武の特急車内で受信する実験=22日、東京都墨田区
現行方式の数十倍の速さで通信できる次世代携帯通信「5G」の実用化に向け、総務省や通信大手が全国で実証試験を始めた。各社は2020年からサービスを始める計画で、今年度は高画質な動画を素早く送ったり、自動車を無線操縦したりする実験が予定されている。
NTTドコモと東武鉄道は22日、東京スカイツリー(東京都墨田区)と周辺施設に5G技術を体験できる展示コーナーを開いた。展望台から撮った4K映像が地上で見られる。
総務省が25億円で6団体に委託した実験の一つで、ドコモの吉沢和弘社長は「スカイツリーを先端技術の発信拠点にする。体感した利用者からの声を開発に生かしたい」と意気込む。
5Gは基地局から幅広く電波を飛ばす今の方式と違い、端末に向けて電波を絞って送り出す。基地局と端末の間を専用の道路で結ぶイメージだ。ただ、実験に使った送受信装置は高さと幅が約90センチ、奥行き約60センチで重さ約200キロ。20年までに現在のスマホのように小型・軽量化する必要がある。
5Gのもう一つの特徴である送…