田臥勇太選手(左)と寺川俊平アナウンサー=西畑志朗撮影
■戦士のホットタイム
田臥、涙のV 「子どもに夢を」引っ張り続けたバスケ界
昨秋開幕したプロバスケットボールのBリーグで、田臥勇太選手(36)が主将、司令塔として率いる栃木ブレックスが初代王者に輝きました。日本バスケットボール界の改革元年に第一人者は何を感じたのか。勝利の余韻さめやらぬファイナル直後に聞きました。
■「とにかく抱き合った」
――シャンパンファイトの味はどうでしたか。
「寒かったです。でも、楽しかったですね。あのために準備していた若手もいました」
――優勝が決まった瞬間に最後までほかの選手と抱き合っている姿が印象的でした。
「とにかく寄って来る仲間と抱き合いました。喜びを分かち合えるのは優勝した瞬間しかないので(優勝記念の)Tシャツを着るよりも、まずはみんなで頑張ってきたというのを喜び合いたかった」
――ひげが伸びていたのが気になりました。
「そるタイミングを探すのも面倒くさいぐらい集中していたというか、ひげなんかそらなくてもいいやという思いでチャンピオンシップは過ごしていました」
――それぐらいのめり込んでいたのでしょうか。
「自然とですけど。ほったらかしていたという感じです。チャンピオンシップに入ってからは、とにかく3週間に集中しようと思っていました」
――決勝終盤の第4クオーター…