関学大のRB渡辺大=王子スタジアムで、篠原大輔撮影
アメリカンフットボールで2年連続の学生王者を狙う関西学院大に、走り屋として頭角を現した二世選手がいる。2年生ランニングバック(RB)の渡辺大(だい、神戸大付)。大学からフットボールを始めた渡辺はこの春の交流戦から出場機会をもらうと、鋭い走りで観客席を沸かせている。
関学の春の初戦だった4月15日の慶大戦が、RBとしてのデビュー戦。初めてボールを持ったプレーで、左のオープンを駆け抜けた。身長180センチ、体重75キロの体で目いっぱい加速し、タックルされる瞬間も減速することなく当たっていった。39ヤードの前進。上々のデビューになった。試合を重ねるごとに出番が増え、28日の関大戦では8回ボールを託され、計58ヤードを駆けた。
父の肇さんは中学から関学で、大学まで10年間フットボールをした。大学3年まで守備のラインバッカー(LB)だったが、首を痛めてRBに転向。4年で出た1989年の甲子園ボウルでは、首を守る大きな装具をつけて走った。
幼いころから父に連れられてフ…