


(1日、卓球世界選手権・男子シングルス2回戦 張本智和4―1水谷隼)
13歳張本、水谷破る 卓球世界選手権・男子シングルス
勝利の時、張本には代名詞の叫ぶ気力さえ、残っていなかった。ゲームカウント3―1で迎えた第5ゲーム。9―5から3連続得点された。「初めて水谷さんが怖くなった。でも負けたら一生後悔する」。2連続得点で大金星をつかんだ。「今まで卓球をやってきた中で、一番うれしい」
日本勢史上最年少の、中学2年生らしからぬ試合運びだった。第1ゲームは得意のバックハンドがさえ、要所で恐れずフォアで強打し、10―2とリード。第2ゲームも立ち上がりから4連続得点で突き放して連取した。水谷から教えてもらったサーブも、要所で効いた。「もしかしたら、勝てる」。第2ゲームを終え、戦前は「5%」と言っていた勝機が膨らんだ。
それでも、気は引き締めた。ジ…