自身の欧州CL通算100点目となるチーム3点目を決めるメッシ(右)=ロイター
サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は14日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合が行われ、3季ぶりの優勝を狙うバルセロナ(スペイン)と、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が8強入りを決めた。バルセロナは本拠にチェルシー(イングランド)を迎え、アルゼンチン代表メッシの2ゴールなどで3―0と快勝し、2試合合計4―1で11大会連続の準々決勝進出。バイエルンは敵地でベシクタシュ(トルコ)を3―1で破り、2試合合計8―1で勝ち上がった。これで8強が出そろい、準々決勝の組み合わせは16日に決まる。
エンジン全開、魅せた「メッシ劇場」
つきものがすっかり落ち、おなじみの「メッシ劇場」が繰り広げられた。
昨季までチェルシー戦で8試合沈黙だったメッシは、第1戦で貴重な同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んでいた。ジンクスが消え、この夜は本拠で最初からエンジン全開だった。
前半3分、右サイドの角度のないところから利き足とは逆の右足で相手GKの股間を正確に抜く先制点。相手の息の根を止めた後半18分の3点目は左サイドの角度のないところから。左足で、これもGKの股間を破った。自身の欧州CL通算100点目。2ゴール1アシストの大活躍だった。
国際サッカー連盟の最優秀選手賞を10年続けて分け合うクリスティアノ・ロナルド(現在117点)に次ぐ金字塔だが、ロナルドが144試合で3桁の大台に乗せたのに対し、メッシは21試合少ない123試合目での達成となった。
バルセロナのバルベルデ監督は「チームにメッシがいるというのはぜいたくなこと。必ず攻撃で決定的な働きをしてくれる」と感謝し、主将のイニエスタは「メッシはまさに天からの授かり物」とあがめた。(稲垣康介)