指定暴力団神戸山口組（本部・兵庫県淡路市）の組長、井上邦雄容疑者（６８）が、自分が使う携帯電話を他人名義で取得したとする詐欺容疑で逮捕された事件で、兵庫県警は７日、同容疑者を神戸地検に送検した。県警は同日、井上容疑者が組長を務める直系組織「山健組」の事務所（神戸市中央区）と近くの関連施設を、この事件の関係先として詐欺容疑で家宅捜索した。

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県警によると、井上容疑者の逮捕容疑は２０１３年１１月、神戸市内の販売店で、自分が使う携帯電話の機種変更契約を知人女性に結ばせ、電話１台をだまし取ったというもの。

神戸山口組は１５年８月に指定暴力団山口組（本部・神戸市灘区）から分裂して発足し、井上容疑者が組長に就いた。山健組は神戸山口組の最大勢力とされるが、傘下団体の約３分の１が４月末に結成された新組織「任俠（にんきょう）団体 山口組」に移ったとみられている。