イラク戦が行われるイランに向けて成田空港から出発する日本代表の(右から)乾、岡崎、本田、昌子ら
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選B組で、イラク代表と対戦する日本代表は8日夜、試合地へ出発した。イラク国内の政情不安で試合は中立地イランで開催されるが、首都テヘランで7日、12人が死亡、42人が負傷するテロ事件が起きたばかりだ。
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日本協会によると、先に現地入りしたスタッフから、現地は平穏で大きな混乱はないとの情報が寄せられている。外務省やアジア・サッカー連盟(AFC)などとも連携を図っており、日本協会の西野技術委員長は8日、「今朝も連絡があったが、そう厳しい状況ではないということだった」と語った。
ただ、不安はぬぐえない。シリア戦で代表デビューした20歳の井手口(ガ大阪)は、「大丈夫だとは聞いたがちょっと怖い」と話した。
イラク戦に勝てば6大会連続のW杯出場に近づくチームは、シリア代表との国際親善試合から一夜明けた8日午前、東京都内で軽めの調整を行った。吉田(サウサンプトン)が腰の張り、酒井宏(マルセイユ)が右ひざ痛で大事を取り休養。山口(セ大阪)が右すねの打撲で医師の診断を受けたが、それぞれチームに同行した。また一方で、宇佐美(アウクスブルク)と、シリア戦で左肩を脱臼した香川(ドルトムント)がチームを離れると、日本協会が発表した。
イラク戦は13日午後4時55分(日本時間午後9時25分)開始予定。