3月23日のUAE戦に出場した今野
右ひざを手術して長期離脱中のMF長谷部(フランクフルト)の穴を、どう埋めるか。サッカー日本代表は大きな課題を抱えてワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選の残り3戦を迎える。長谷部を欠いた3月のアラブ首長国連邦(UAE)戦とタイ戦は連勝したが、データは大きな落差があったことを示している。13日のイラク戦も予断を許さない。(データはデータスタジアム社)
日本は7日のシリアとの強化試合を1―1で引き分けた。長谷部とボランチを組んできた山口(セ大阪)が中盤の底に構え、その両脇に今野(ガ大阪)と香川(ドルトムント)が入ったが、パスがつながらず、守備も不安定だった。
けが明けの今野の体調は不十分で、山口は打撲で途中交代。代表経験の少ない井手口、倉田(ともにガ大阪)が控えるが、MFの配置は不透明だ。
3月のUAE戦は同じ4―3―3の構成だったが、今野が攻守にわたる幅広い動きで長谷部不在を感じさせなかった。
ボール支配率は44・1%と相手より劣ったが、ペナルティーエリア(PA)に進入を許したのはわずか5回。打たれたシュートも7本に抑えた。ボールを奪い取った位置の分布もより相手陣に近く、すきのない試合運びで主導権を握ったことがうかがえる。
UAE戦から5日後のタイ戦は…