セレッソ大阪の山口蛍選手=大阪市此花区、堀内義晃撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本の窮地を救ったのが、MF山口蛍(セ大阪)の劇的な決勝ゴールだ。昨年10月、本拠であったイラク戦で試合終了間際に右足でたたき込み、この勝利が日本の潮目を変えた。13日に今度は敵地でイラクと対戦する。勝てばW杯出場に大きく近づく一戦。中盤の柱として期待される山口との一問一答は以下の通り。
MF山口蛍、劇的ゴールが自分を変えた 昨秋のイラク戦
――昨年10月のイラク戦の決勝ゴールは、自身にとってもターニングポイントになったのでは。
「ドイツから帰ってきて間もない時だったし、周囲のいろんなものを一気に軽くできたゴールだった。間違いなく、代表においての自分が変わった瞬間だったと思います」
――どう変わったか。
「それまでは守備にしても周りに合わせていた部分があったのを、今は自分の意思で動いて、そういうのができるようになってきた」
――ドイツ・ハノーバーに2016年1月に移籍し、半年でセ大阪に復帰。振り返ると、けががなければ、ドイツでやれたとも思うが。
「ドイツではチームが残留争いしていたし、かなり厳しい状況だった。やっているサッカーがきついというか、どのチームと対戦しても全然うまくまわらなかった。自分は(球際で)戦うとか、走るとかは通用していたと思うけど、技術的な部分はまだまだ足りていなかった」
――技術的な部分とは。
「止めて蹴る。向こうは(日本と)プレースピードが全然違うし、その中でどれだけできるかっていうのは、自分には足りていなかった。伸びしろというか、もうちょっとやらなくちゃいけないことも見つかった」