13日、ワシントンで開かれた議会上院情報特別委員会の公聴会で証言するセッションズ司法長官=ロイター
米大統領選へのロシアによる介入問題をめぐり、セッションズ米司法長官は13日、上院情報特別委員会の公聴会で証言し、ロシア側との接触について「不適切なことは無い」と主張、ロシアとの共謀疑惑も「憎むべきウソ」と述べ、自身の関与を全面的に否定した。
セッションズ氏は昨年、トランプ大統領の選挙運動に関わっていた際、ロシアの駐米大使と2回面会したことが発覚。野党から批判を浴び、ロシア疑惑の捜査に関わらないと公表した。しかし、トランプ氏に解任された連邦捜査局(FBI)のコミー前長官が公聴会で証言し、セッションズ氏とロシア側の接触を示唆したため、急きょ証言に立つことになった。
セッションズ氏は証言で「大統領選へのいかなる介入に関し、ロシア政府の関係者と面会や会話をしたことがない」と反論。「ロシア政府と共謀して米国を傷つけるという疑いは憎むべきウソだ」と訴えた。
一方、コミー氏の証言で、トランプ氏が側近に関する捜査を中止するよう求めたという点について、コミー氏がトランプ氏との会話に懸念を示していたことは認めたが、2人の会話の中身は「知らない」と強調。コミー氏解任の際、トランプ氏と協議したかについても「大統領との会話の中身は言えない」という一点張りで明言を避けた。(ワシントン=土佐茂生)